トラウマも思い出
中学生だったか高校生だったかの頃に観たボブ・ディラン30周年コンサート(通称:ボブ・フェスト)。
ジョージ・ハリスンやエリック・クラプトン、ロン・ウッドにロジャー・マッギン、その他にも豪華な出演者にクラクラしながらTV放映を観ていた。
そんな中、1人の男に恐怖にも近い感情を憶えた。
男の名はニール・ヤング…。
直感で「こいつはヤバい!」と察したのだろう。
ガキだった僕には薄くなった頭を振り乱し、『見張り塔からずっと』を歌うニール・ヤングが不気味な存在に思えたのだ。
以降、ニール・ヤング=怪人となり、聴かずに避けていく日々が続いた。
あれから30年ぐらい経ったのかな。
今にして思うと「流石、ニール・ヤング!」と思える良いライブだ。
あのお祭りの中で“本気”だったのはニール・ヤングとボブ・ディランだけだったのかもなぁ。
ちなみに今ではニール・ヤングは大好きなミュージシャンの1人になった、いつの間にか…。
トラウマといえば我が家の墓所にある閻魔様とその仲間達である。
その昔、夜中に婆さんとお墓に行き、御堂の中に佇む閻魔様や奪衣婆を見たんだけど、あの体験は恐怖以外の何ものでもなかった。
いまだかつて、あんなに生々しい仏像を見たことがない(と脳の記憶は言っている)。
あれから何十年…。
大人になってそこへ行き、お堂を覗くと、そこには朽ちかけた閻魔様とその仲間達がいた。
あの頃の様な恐怖はない、ただなんとなく寂しい気持ちになった様な気がする。
子供の頃にしか感じ取れないものってあるのかもしれないね。
久しぶりにこの映像が観たいなぁ。