逃亡中のバンド
ポール・マッカートニー、偉大なミュージシャンだ、間違いない。
作品の質・量ともに、「天才」と呼ばれるのに相応しいと思う。
何年か前にライブを観たけど、80近い老人とは思えないパワーを感じたなぁ。
一種の妖怪だよ、ホント。
そんなポールが70年代に結成したバンドがウイングスである。
メンバーはポール、当時の奥さん・リンダ、そしてデニー・レイン(それ以外のメンバーは流動的)。
7枚のアルバムを残している。
本日、最高傑作と呼ばれる事もある『バンド・オン・ザ・ラン』を聴いた。
やっぱりカッコイイね。
ただ僕はポールの歌をずっと聴いてると疲れる。
疲れるというか、甘いものを食べ過ぎて胸焼けする感覚に近いものを覚える。
なんだろうね、アルバム一枚通して聴くと、それで満腹な気になるんだよなぁ。
意外と一曲一曲がくどいのかもしれない。
胸焼けするぐらいくどいお寺、と云えば三十三間堂だ。ズラリと並ぶ1001躰の千手観音、神々しいを通り越して、狂気すら感じる。
びっしりと同じもの(厳密には違うけど)を蒐集する気持ちってどんなんだろう?
まぁとにかくお腹いっぱいで疲れる感じになっちゃうんだ。
そんな1001躰の千手観音の前には等間隔で二十八部衆が置かれている。
これはカッコイイ!
ポーズや表情に少し“固さ”を感じるけど、婆藪仙人や迦楼羅を始め仏像ファンなら必見だ。
ちなみに僕のお気に入りは刀の持ち方がカッコイイ五部浄居です。
最後に三十三間堂に行ったのはもう10年以上前になるなぁ…。
また行きたいなぁ。
傑作だよね、間違いなく。
コレ、読んでみたいなぁ。