円空・ザ・パンク!

仏像、ロックンロール、時々デザインについて語ります

ENKU THE PUNK!

岐阜県羽島市円空の生まれ故郷と言われている。

そんな生誕の地に建つのが中観音堂羽島市円空資料館だ。

本日はここへGo!

 

ここには本尊・十一面観音をはじめ、17躰の円空仏が展示されている。

その殆どがアーリー円空仏、まだキャリア初期に作られたものだ。

ビートルズで言うと『A  Hard Days Night』ぐらい?

もう新人じゃないけど、まだまだ業界に染まりきっていない時期だ(たぶん)。

 

観音堂にある円空仏は線が細かく、彫りも丁寧だ。

これは初期の特徴らしい。

ダイナミズムという点では後のものに比べると少し弱いけど、丁寧に彫り込まれた線の一本一本が良い感じ。

特に本尊の十一面観音は2mを超えるビッグサイズ、割と細かな部分までしっかりと彫られていて美しい。

女性を思わせる姿は、やはり母の面影を投影したからだろうか。

 

他にも剣を抜かんとする様なポーズの不動明王や、なんともいえない顔の稲荷大明神、珍しい鬼子母神など、オススメの円空仏が目白押しである。

円空ファンは是非、訪ねて欲しいよね。

案内の方が懇切丁寧に色々と教えてくれるし、ホント行くべしです、ハイ。

 

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今日は絶好の円空日和だったなぁ。